ぷち豆知識
葬儀にまつわる用語①
引導(いんどう)とは、
仏教用語です。
仏教の葬儀において、亡者を悟りの彼岸に導き済度するために、棺の前で導師が唱える教語(法語)、または教語を授ける行為を指します。
もとは、衆生を導き、仏道に引き入れ導くことという意味でありますが、そこから転じて前述の意味として使われるようなりました。
真言宗 - 引導法です。
導師が引導法の次第に基づいて、秘印明(印)を授け、灌頂を行います。
灌頂(かんじょう, 梵: abhiṣeka, abhiṣecana)とは、菩薩が仏になる時、その頭に諸仏が水を注ぎ、仏の位(くらい)に達したことを証明すること。
密教においては、頭頂に水を灌いで諸仏や曼荼羅と縁を結び、正しくは種々の戒律や資格を授けて正統な継承者とするための儀式のことをいいます。
日本密教の灌頂
•結縁灌頂(けちえん かんじょう)
出家や在家、あるいはその対象を問わず、どの仏に守り本尊となってもらうかを決める儀式。
投華得仏(とうけ とくぶつ)といい、目隠しをして曼荼羅の上に華(はな)を投げ、華の落ちた所の仏と縁を結ぶところから結縁灌頂の名があります。
各曼荼羅には鬼神や羅刹なども描かれますが、その場合でも、祀り方等や儀式を伝授されます。
•受明灌頂(じゅみょう かんじょう)
修行して密教を深く学ぼうとする人に対して行われます。
仏と縁を結ぶ入門的な結縁灌頂と違い、弟子としての資格を得る灌頂なので、弟子灌頂ともいいます。
また、密教を学ぶための資格である「十四根本堕」や、「八支粗罪戒」等の三昧耶戒を授かることから、現在の日本密教では「許可灌頂」(こか かんじょう)ともいいます。
•伝法灌頂(でんぼう かんじょう)
金胎両部伝法灌頂ともいいます。
阿闍梨という指導者の位を授ける灌頂。日本では、鎌倉時代に覚鑁の十八道次第を先駆とし成立した四度加行(しど けぎょう)という密教の修行を終えた人のみが受けられます。
ここで密教の奥義が伝授され、弟子を持つことを許されるのです。
また仏典だけに捉われず、口伝や仏意などを以って弟子を指導することができます。
伝法灌頂を受け阿闍梨位を得て、はじめて真言宗の正式な僧侶となるのです。
別名を「阿闍梨灌頂」、または「受職灌頂」ともいいます。
また、日本では鎌倉時代から幕末にかけて天皇の即位式には即位灌頂という行事が行われていました。
灌頂を受けた者として、後鳥羽院・後深草院の名が記録されています。
お水送り
3月12日に奈良東大寺二月堂で行われる「お水取り」に先がけて、毎年3月2日に行われる小浜市神宮寺の「お水送り」は、奈良と若狭が昔から深い関係にあったことを物語る歴史的な行事です。
奈良のお水取りが終わると春が来る。関西の人々は、毎年この春の兆しを待ちわびます。この奈良東大寺二月堂のお水取り(修ニ会の「お香水」汲み)は全国にも有名な春を告げる行事ですが、その「お香水」は、若狭鵜の瀬から10日間かけて奈良東大寺二月堂「若狭井」に届くといわれています。(両市は、この天平時代からの1,200年の歴史の輪廻により、昭和46年より姉妹都市盟約を締結しています。)
「お水送り」は午前11時、下根来八幡宮で営まれる山八神事から行事はスタート。神宮寺僧と神人がカシの葉に息を吹きかけ、手を交差させて後ろに投げます。これは、体内に宿った悪霊を振り払うためです。それから赤土をお神酒で練ったものをご祈祷してからなめて、残り土で柱に「山」と「八」の字を書き込みます。
午後1時からは神宮寺境内において弓打神事。紫の装束に身を包んだ氏子代表が古式にのっとり、30メートルほど離れた的に向けて弓を放ちます。
午後5時半ごろ、白装束の僧がホラ貝を吹きながら山門をくぐり入場します。
午後6時からお堂で修二会を営み、「だったん」の行へ。7メートルもあろうかと思われる巨大松明を「エイッ、エイッ」とのかけ声とともに振り回します。
いよいよ大護摩に火がともされると、炎が水面に燃え広がったようになります。住職が送水文を読み上げ、邪気払いをし、香水を遠敷川に流す。香水は10日後、奈良東大寺の「お水取り」で汲み上げられます。
<松明行列について>
・午後7時30分頃からの約2kmの松明行列には、市民、観光客の皆さんも手松明を購入して参加することができます。
・手松明はできるだけ事前にご予約ください。(当日ご購入用も若干ご用意しています。)
※注)お水送り準備等のため、2月15日から3月5日まで若狭神宮寺の拝観はできません。
お水取り
星祭り
1/18、1/19は厄神祭
厄神祭について!
厄祓い(やくばらい)とは、災厄を避け、今後の人生を無事安泰に過ごすため、祈願祈祷することを指します。
厄祓いは厄年に行われることが多いですが、日々の生活で少しずつ溜まっていく厄(日常厄)をこまめに祓う意味で、厄年以外に行う場合もあります。厄を避ける方法によっては、厄除け(やくよけ)、厄落とし(やくおとし)などとも呼ばれます。また、厄払いの字を当てる場合もあります。
寺や神社などにお願いする方法が一般的ですが、お祓いの専門家にお願いする場合もあるのです。また、日常厄を寄せ付けない方法としては、厄除けとなるものを身に付けるという方法も用いられてます。
厄年における厄祓いの時期は、地域によって異なるものの、「年の節目である新年正月元旦に行う」ケース(一番祈祷)「年の節目を旧正月と考え、厄年の区切りも旧正月からとし、節分にあわせて行う」ケース(厄払い節分祭など)「年始から節分までに行う」ケースが多く見られ、もっとも、厄年を無事乗り切るために祈願するということが厄祓いの本質であるため、その時期を越えてしまったからといって厄祓いをお願いできなくなるわけではありません。厄年の残りを無事に乗り切るための祈願に遅すぎるということはないのです。
神社によっては喪中を嫌う場合がありますが、四十九日の忌明後であれば問題ないとする神社もあります。そのため、事前に問合せを行ったりする人もいます。また、お寺であれば喪中を嫌うといったこともないため、お寺での厄祓いを選択するという方法も。
子供の厄祓いは、誕生初参りや七五三などのお参りと合わせて行うことが多く、元々、七五三の起源は厄祓いでもあります。
日常厄は日々積もる厄であるため、厄祓いの時期はとくに決まっていません。正月一番祈願や誕生日など、年次の節目に定期的に行う」ケース、「何か災厄が立て続けに発生してしまい、大厄を小厄に、小厄を無厄に、と願い、思い立ったそのときに行う」ケースなどがあります。