ぷち豆知識

2022-03-12 12:35:00

お水送り

 3月12日に奈良東大寺二月堂で行われる「お水取り」に先がけて、毎年3月2日に行われる小浜市神宮寺の「お水送り」は、奈良と若狭が昔から深い関係にあったことを物語る歴史的な行事です。

 奈良のお水取りが終わると春が来る。関西の人々は、毎年この春の兆しを待ちわびます。この奈良東大寺二月堂のお水取り(修ニ会の「お香水」汲み)は全国にも有名な春を告げる行事ですが、その「お香水」は、若狭鵜の瀬から10日間かけて奈良東大寺二月堂「若狭井」に届くといわれています。(両市は、この天平時代からの1,200年の歴史の輪廻により、昭和46年より姉妹都市盟約を締結しています。)

 「お水送り」は午前11時、下根来八幡宮で営まれる山八神事から行事はスタート。神宮寺僧と神人がカシの葉に息を吹きかけ、手を交差させて後ろに投げます。これは、体内に宿った悪霊を振り払うためです。それから赤土をお神酒で練ったものをご祈祷してからなめて、残り土で柱に「山」と「八」の字を書き込みます。

 午後1時からは神宮寺境内において弓打神事。紫の装束に身を包んだ氏子代表が古式にのっとり、30メートルほど離れた的に向けて弓を放ちます。

 午後5時半ごろ、白装束の僧がホラ貝を吹きながら山門をくぐり入場します。

 午後6時からお堂で修二会を営み、「だったん」の行へ。7メートルもあろうかと思われる巨大松明を「エイッ、エイッ」とのかけ声とともに振り回します。
 いよいよ大護摩に火がともされると、炎が水面に燃え広がったようになります。住職が送水文を読み上げ、邪気払いをし、香水を遠敷川に流す。香水は10日後、奈良東大寺の「お水取り」で汲み上げられます。

<松明行列について>
・午後7時30分頃からの約2kmの松明行列には、市民、観光客の皆さんも手松明を購入して参加することができます。
・手松明はできるだけ事前にご予約ください。(当日ご購入用も若干ご用意しています。)

※注)お水送り準備等のため、2月15日から3月5日まで若狭神宮寺の拝観はできません。

 

2022-03-12 12:34:00

お水取り

お水取り
今回の雑学はお水取りです!
様々な方からご質問があり、お水取りって何?と聞かれましたので、参考にして下さい。
奈良県にある東大寺二月堂で毎年行われる行の一つです。正確には「修二会(しゅにえ)」といいます。例年、3月1日から14日まで本行が行われ、終わるころには冬が明けていることから、春を告げる行事ともいわれます。奈良時代から続く伝統行事で、752年以来、途絶えたことがないのです。
お水取りは、東大寺を開山した良弁(ろうべん)の高弟、実忠が始めたとされています。旧暦の時代は2月1日から実施されていたため、二月に修する法会「修二会」と名付けられました。二月堂の名もこれに由来します。
人々に代わって罪を懺悔(ざんげ)し、天下泰平や五穀豊穣を祈るこの大規模な行事は、まず行を執り行う11人の「練行衆(れんぎょうしゅう)」を決めるところから始まり、良弁の命日である12月16日に練行衆の発表があると、翌年2月20日に前行である別火(べっか)が始まり、練行衆は泊まりこみで本行の準備に当たるそうです。そして3月1日、練行衆は行列を組んで二月堂へ向かい、本行が開始されます。本行中、練行衆は毎夜高さ約6メートルの巨大松明(たいまつ)に火をともし、二月堂へ入り深夜まで祈りをささげ、そのときに唱えられるのが、独特な節回しの「声明(しょうみょう)」。
練行衆がお堂入りしたあと、燃えさかる松明は舞台の欄干に掲げられるが、これがお水取りの中で最も有名な「おたいまつ」と呼ばれる場面です。降り落ちる火の粉が無病息災をもたらすと言われています。
本行のクライマックスは12日深夜。籠松明(かごたいまつ)がたかれ、練行衆は祈りの合間に、
二月堂下にある若狭井(わかさい)に水をくみに行きます。
これがいわゆるお水取りの儀式だそうです。
くみあげた水は「香水」と呼ばれ、本尊である十一面観音に供えられます。
また本行が終了した15日には、行事に使われた金襴(きんらん)の帽子を幼児にかぶせる儀式が行われ、これをかぶせてもらうと健やかな子が育つと言われていることから、子供連れが大勢二月堂を訪れるそうです。
オマケ!その他の修二会
薬師寺修二会(花会式)
新薬師寺修二会(おたいまつ)
法隆寺修二会
長谷寺修二会(だだおし)
とありますので、またチェックしてみて下さい^_^

 

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