ぷち豆知識
お施餓鬼
お盆にまつわるお話パート2
お施餓鬼といいますと、「ああ、あの暑いときの行事だな」とご存知の方も多いかと存じます。
前回お話したお盆(盂蘭盆会)とお施餓鬼は一対をなすものでして、今回はこれについてお話しましょう。
施餓鬼という字を分解してみると「餓鬼に施す」となります。なぜ「餓鬼に施す」ことがお盆と対をなしているといえるのでしょうか?
お盆の時期になると、ご先祖様たちはそれぞれの子孫の家を訪れます。これを出迎え供養するのが盂蘭盆会ですが、中には帰る家がない、あるいは帰れない者たちがおり、それらが餓鬼となります。
餓鬼とは、食べようとするものにはトゲが生え、飲もうとするものは火と変じてしまうという苦しみを持った存在です。
彼らを供養し慰め、食べ物をご馳走する法要、それがお施餓鬼の行事であり、それゆえ法要の際にあげるお塔婆では「無縁一切精霊」を供養することになっているわけです。
これがお盆と一対の行事であるといった理由です。
お施餓鬼の際、小さな旗をご覧になったり、持ち帰られたりした方がいるかと思います。
あれは「施餓鬼旗(せがきばた)」といい、昔は虫除けのお守りとして持ち帰り、畑に立てたものです。
畑の野菜が虫に食われるのは、餓鬼に食われたからだ、と考えていたからで、「うちはもう施したんだから、食べないでおくれよ」という意味があったのでしょう。
寺院の施餓鬼では「施餓鬼幡(せがきばん)」と呼ばれる旗を施餓鬼期間中に掲げます。この施餓鬼幡は宝勝如来・妙色身如来・甘露王如来・広博身如来・離怖畏如来の五如来の名前を記したもので、旗にその名前が記されます。盆棚に掲げられる旗もこの施餓鬼幡と同様のものが多いようです。
餓鬼はまたある種のご先祖様でもあります。きちんと施餓鬼供養されるとよいと思います。合掌🙏
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お盆にまつわるお話
万灯会 精霊流し
地蔵盆
地蔵盆とは?
8月の23.24.25日を中心に行われる行事
地蔵信仰から生まれた行事です。
主に近畿地方で行われる行事で、関東から北ではあまり定着していない行事。
子どもの守り神とされる地蔵菩薩をお祀りすることで、子どもの幸せや健康を願う年中行事の一つとなっています。
地蔵盆にはお地蔵様にお供え物を捧げ、みんなでゲームをしたりお菓子を食べたりして楽しく過ごします。
旧暦7月24日以外の地蔵菩薩の縁日の24日は地蔵会(じぞうえ)、地蔵祭と呼ばれ、旧暦7月24日については盂蘭盆会(お盆)の時期に近く、それにちなんで地蔵盆やお盆祭の終りの日であったため地蔵盆と呼ばれるようになったという
お盆行事のラストイベントみたいなものですね。