ぷち豆知識

2023-08-12 07:26:00

お施餓鬼

お盆にまつわるお話パート2

 

お施餓鬼といいますと、「ああ、あの暑いときの行事だな」とご存知の方も多いかと存じます。

前回お話したお盆(盂蘭盆会)とお施餓鬼は一対をなすものでして、今回はこれについてお話しましょう。

 

施餓鬼という字を分解してみると「餓鬼に施す」となります。なぜ「餓鬼に施す」ことがお盆と対をなしているといえるのでしょうか?

 

お盆の時期になると、ご先祖様たちはそれぞれの子孫の家を訪れます。これを出迎え供養するのが盂蘭盆会ですが、中には帰る家がない、あるいは帰れない者たちがおり、それらが餓鬼となります。

餓鬼とは、食べようとするものにはトゲが生え、飲もうとするものは火と変じてしまうという苦しみを持った存在です。

 

彼らを供養し慰め、食べ物をご馳走する法要、それがお施餓鬼の行事であり、それゆえ法要の際にあげるお塔婆では「無縁一切精霊」を供養することになっているわけです。

これがお盆と一対の行事であるといった理由です。

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お施餓鬼の際、小さな旗をご覧になったり、持ち帰られたりした方がいるかと思います。

あれは「施餓鬼旗(せがきばた)」といい、昔は虫除けのお守りとして持ち帰り、畑に立てたものです。

 

畑の野菜が虫に食われるのは、餓鬼に食われたからだ、と考えていたからで、「うちはもう施したんだから、食べないでおくれよ」という意味があったのでしょう。

 

寺院の施餓鬼では「施餓鬼幡(せがきばん)」と呼ばれる旗を施餓鬼期間中に掲げます。この施餓鬼幡は宝勝如来・妙色身如来・甘露王如来・広博身如来・離怖畏如来の五如来の名前を記したもので、旗にその名前が記されます。盆棚に掲げられる旗もこの施餓鬼幡と同様のものが多いようです。

 

餓鬼はまたある種のご先祖様でもあります。きちんと施餓鬼供養されるとよいと思います。合掌🙏

 

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2023-08-12 07:24:00

お盆にまつわるお話

お盆とは
7月13日から5日間が七十二候の
「蓮始開(はすはじめてひらく)」。
蓮の花が咲き始める頃という意味ですが、
蓮の花は7月~8月にかけて咲く夏の花です。
仏教では、蓮は泥の中に生まれても汚れなく清らかに咲くことから「清浄無比の花」と尊ばれ、多くの仏典に「蓮華(れんげ)」の名で登場し、仏像の台座にもその形がよく使われております。
お盆の盆棚にも蓮の花を模した盆花を飾り、蓮の葉はご先祖様や仏様にお供え物を捧げるための器として使われます。
蓮の葉とお供えとお柄については、後ほど、小話をしましょう!
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元来、7月15日はお盆。今の新暦で表すと一般的には8月半ばに月遅れで行います。これは旧暦に合わせてあります。関東方面では7月という家も多いのは、江戸時代の江戸では、7月15日のお盆はとても大事な行事であり、薮入りというのが出来、奉行所など16日は唯一のお休みの日として、重要視されてましたので、新暦でもそのまま7月のお盆となっているのではないかとも言われております。
お盆は、先祖の霊を迎える日で、13日は迎え盆(お盆の入り)にあたります。
盆棚を設え、お墓参りに行き、その帰りに玄関で迎え火を焚いて祖先の霊をお迎えします。そして、お盆の間ゆっくりと過ごしたら、16日には精霊送りで霊をお送りします。
8月のお盆の精霊送りは京都の「五山送り火」や奈良の「大文字送り火」、長崎の「精霊流し」など有名です。
お盆の正式名称は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」
「盂蘭盆」はインドのサンスクリット語の「ウラバンナ(逆さ吊り)」、ペルシャ語の「ウラヴァン(霊魂)」からきた言葉だといわれています。
「逆さ吊り」の由来が伝えられています。
お釈迦様の弟子のひとり、目連(もくれん)は神通力によって亡き母が地獄に落ち、逆さ吊りにされて苦しんでいると知り、どうしたら母親を救えるか、お釈迦様に相談したところ、お釈迦様は「夏の修行が終わった7月15日に僧侶を招き、多くの供物をささげて供養すれば母を救うことができるであろう」と説かれました。目連尊がその教えのままにしたところ、その功徳によって母親は極楽往生が遂げられたということから、精霊を供養する盂蘭盆会の行事が生まれたといわれています。
(またこれらを施餓鬼供養という所あり)
この盂蘭盆会の行事が日本の祖霊信仰と融合し、日本独自のお盆の風習がつくられてきたのてますね。
プチウンチク〜
蓮の葉とお供えとお柄
昔は、お盆にはご先祖様をお迎えかし、お供えなどをし、送り火と共にお供えを川に流したり、燃やしたり、土に埋めたりしました。よく「お盆のお供え食べたらアカンよ」と怒られましたね。何故?
実はお盆はご先祖様と餓鬼が一緒について来ます。餓鬼も下等のご先祖様ともいわれ、大きさがノミくらい、高い所に登れません。ほっといておくと家中の食べ物が無くなるとか腐ってしまい、それを食べると餓鬼になると言われたもの。その為お柄でハシゴをつくり、お盆棚に蓮の葉のお皿で、細かく切った野菜を入れてお供えします。お柄は登りやすい、蓮の葉の外側は、ザラザラして登りやすい、しかし蓮の葉の内側はツルツル滑りやすく、餓鬼は一度入ると外に出れないのです!よって蓮の葉が使われているのです。その中には沢山の餓鬼おられ、お供えを食べてはいけない、送り火に一緒に流したり、燃やしたり、埋めたりしたと言うお話でした!

 

2022-08-27 10:20:00

万灯会 精霊流し

灯籠流し(とうろうながし)は、死者の魂を弔って灯籠(灯篭)やお盆の供え物を海や川に流す日本の行事です。
一般的には、お盆の行事送り火の一種でありますが、地域により解釈は異なります。
長崎とか九州は精霊流しともいいます。
万灯会
多くの灯明をともして仏・菩薩、神を供養し、衆人の罪障を懺悔(さんげ)し、滅罪を祈願する法会の事。
1万坏あるいはそれに準ずる多くの灯明をともして,仏・神を供養する法会。単に万灯ともいわれてます。繁栄安穏を祈り,懺悔滅罪のために個人あるいは国家などが行ったもので,万灯会に対して千灯会といわれる法会も行われました。日本では651年(白雉2)味経(あじふ)宮で2700余の灯を燃やしたという《日本書紀》孝徳天皇条の記載が初見で,744年(天平16)に東大寺の前身である金鐘寺で1万坏の燃灯供養を行った例が最も古いとされてます。
最近では、灯籠流しが出来ないため
万灯会、萬灯会する所もあり、同じ意味でされてるようです。

 

2022-08-23 19:23:00

地蔵盆

地蔵盆とは?

8月の23.24.25日を中心に行われる行事

地蔵信仰から生まれた行事です。

主に近畿地方で行われる行事で、関東から北ではあまり定着していない行事。

子どもの守り神とされる地蔵菩薩をお祀りすることで、子どもの幸せや健康を願う年中行事の一つとなっています。

地蔵盆にはお地蔵様にお供え物を捧げ、みんなでゲームをしたりお菓子を食べたりして楽しく過ごします。

 

旧暦7月24日以外の地蔵菩薩の縁日の24日は地蔵会(じぞうえ)、地蔵祭と呼ばれ、旧暦7月24日については盂蘭盆会(お盆)の時期に近く、それにちなんで地蔵盆やお盆祭の終りの日であったため地蔵盆と呼ばれるようになったという

お盆行事のラストイベントみたいなものですね。

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