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2022-10-14 07:19:00

阿弥陀如来如来

日頃の住職のお話にある阿弥陀如来について

阿弥陀如来
西方極楽浄土におられる仏(如来)
無量寿如来・無量光如来とも呼ばれております。
教説では、法蔵菩薩が四十八の大願を成就してなった仏とされており、特に第十八願は念仏者を必ず極楽浄土へ往生させるという誓いで、
「弥陀の本願」と呼ばれております。
平安時代後期、末法思想の浸透にともない、俗世をさけて極楽浄土に往生したいと願う阿弥陀信仰が隆盛を極め、更に往生者の機根の高低、信仰の深浅によって往生の仕方に九種(上品に上生・中生・下生の三種、中品、下品にもそれぞれ三種)の等級があるとされることから、九躰(九品)の阿弥陀如来が多く立像されました。
九躰の佛像が全て印相を違え、上品佛は「弥陀定印」、中品佛は「説法印」、下品佛は「来迎印」と分けられて、更に上生・中生・下生で指の印相を違えております。
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九品往生(くぼんおうじょう)
生前の行いによって、極楽浄土に生まれ変わるとき、九つのパターンがあるとされ
九つのパターンは、上中下の三品と、上中下の三生の組み合わせです。
極楽浄土から迎えに来る仏様のメンバーや乗り物などが異なります。
上品上生 (じょうぼんじょうしょう)
生前なんらかの善業をした人
大乗を修める人
僧侶がお経を読んでいるところへ、
仏・菩薩・飛天など大勢で迎えに来る。
金剛台
上品中生(じょうぼんちゅうしょう)
生前なんらかの善業をした人
大乗を修める
僧侶がお経を読んでいるところへ、
上品上生より小編成で迎えに来る。
紫金台
上品下生(じょうぼんげっょう)
生前なんらかの善業をした人
大乗を修める
上品中生より、さらに小編成で迎えに来る。 金蓮花
 
中品上生(ちゅうぼんじょうしょう)
生前なんらかの善業をした人
小乗を修める人
僧侶がお経を読んでいるところへ、
上品下生より小編成で、
三名の導くための別グループが
付属した形で迎えに来る。
蓮華台
中品中生(ちゅうぼんちゅうしょう)
生前なんらかの善業をした人
小乗を修める人
導くためのグループだけで迎えに来る。
七宝蓮花
中品下生(ちゅうぼんげしょう)
生前なんらかの善業をした人
一般的な善を行う人
中品中生にほぼ同じ。
金蓮花
下品上生(げぼんじょうしょう)
善業をせず悪をなした人
身勝手な人
僧侶がお経を読んでいるところへ、三尊仏が迎えに来る。
宝蓮
下品中生(げぼんちゅうしょう)
善業をせず悪をなした人
身勝手な人
仏・菩薩が迎えに来る。
下品下生(げぼんげしょう)
善業をせず悪をなした人
身勝手な人
特に迎えのものは来ない。
金蓮花
今風に分かりやすく表すと
上品は
すでに仏に限りなく近い人には、華やかな迎えが来る、いわゆるファーストクラス
中品はビジネスクラス
下品はエコノミークラス
下生で乗り物だけが配車されるのは、まずお念仏だけでも唱えないと極楽往生できませんよ、ということを表してるようです。
一人前の仏様となるまでの時間も、上品上生は1~7日、上品中生で1小劫、以下だんだんと長くなり、下品下生では12大劫かかりますよという。
参考までに!

 

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