ぷち豆知識

2022-06-14 08:05:00

お団子の謎

葬儀や法要の際に、お供えされているお団子のヒミツと謎?
多くの方が葬儀や法要にで供えられている団子の意味を知らないと思います。
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葬儀の際に亡くなった方へお供えする、うるち米の粉で作った団子のことを「枕団子」と呼びます。
枕団子は、お釈迦様がお亡くなりになる間際に、ある弟子がご飯を用意し、お釈迦様に差し出しましたが、お釈迦様はそれを食べることなく旅立たれてしまいます。
弟子は残ったご飯をお団子にし、お釈迦様の死後にお供えしました、という逸話をもとに枕団子をお供えするようになったといわれています。
現代では「旅路の中でお腹が空いた時食べてほしい。」「空腹で困っている人に出会ったら団子を分けて徳を積んで欲しい。」と言う個人への想いが込められています。
枕団子をお供えする数は、地域の風習によってお供えする個数が変わります。
6個
人は死を迎えると成仏するまで四十九日間、六道の地蔵菩薩を廻ります。
六道とは、輪廻する迷いの世界です。人は生まれ変わる度にこの六道の何処かに生まれます。
地獄道の檀陀、飢餓道の宝珠、畜生道の宝印、修羅道の持地、人道の除蓋障、天道の日光、が待っています。
この険しい道のりを、この世に残された者から、「無事に辿り着き悟りを開くまでの間、お腹が空いたら食べて欲しい。」との願いや、上記の六地蔵を前にしたとき、ひとつづつお供えするという意味を持っています。
 
7個
7個のお供えする意味には、六道輪廻から脱し、極楽浄土へ生まれ変わるという意味を込め六道と極楽浄土の分で7個お供えする説です。
ほかに初七日から四十九日まで七日経つごとに死者の審理が行われます。
その数に因んで7つお供えするという説もあります。
死者の審理とは初七日・秦広王、十四日・初江王、二十一日・宋帝王、二十八日・五官王、三十五日・閻魔王、四十二日・変成王、四十九日・泰山王の順番で審理が行われます。
 
10個
故人が亡くなり今度は更に長い期間になり、十王仏信仰での初七日から三回忌までの「死者の審理」の回数による説です。
初七日から四十九日までの前出7回の審理で、もしも成仏できなかったとします。すると最後の望みで百ヶ日、一周忌、三回忌と三回の追加の審理が行われます。
十王信仰とは死者の審理を行う十王をお祀りし、死後の罪を軽くしてもらおうとする信仰です。閻魔大王もこの十王の一人で。五七日目の審判者として現れます。
 13個
枕団子を13個お供えする意味には、故人の魂を浄土へ導く十三仏にお供えするということです。
十三仏とは不動明王・釈迦如来・文殊菩薩・普賢菩薩・地蔵菩薩・弥勒菩薩・薬師如来・観世音菩薩・勢至菩薩・阿弥陀如来・阿閃如来・大日如来 ・虚空蔵菩薩をさします。
死者の審理を行う「十王」は菩薩や如来が姿をかえたもので、その元々の姿である「十仏」に「三仏」を加え三十三回忌まで仏をあてた十三仏です。
 49個
四十九日とは、故人の来世を決める重要な期間ですが、故人が亡くなり迎える大切な節目である四十九日にちなみ、葬儀にて49個用意する場合もあります。
また、四十九日に行われる法要で49個の枕団子を準備されることもあります。
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故人の年齢
故人が長生きした場合には、故人の年齢の数だけ枕団子をお供えすることもあります。
長寿の方の枕団子をお供えし、お下がりとしていただくことでお供えした人も長生きできるように願いを込めます。
飾り方や個数が分からない場合は親戚の方、地域の方、菩提寺のご住職、などに一度ご相談されるといいでしょう。
また宗旨により、お供えしないところもありますので、必ずご確認しましょう

 

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