ぷち豆知識
2023-01-21 07:55:00
恵方巻き
恵方位=2023年の南南東(南南東微南)
恵方巻、(えほうまき)とは、節分に食べると縁起が良いとされている「太巻き(巻き寿司)」、および、大阪地方を中心として行われているその太巻きを食べる習慣の事。
★「恵方巻」という名称は、1998年(平成10年)にセブン-イレブンが全国発売にあたり、商品名に「丸かぶり寿司 恵方巻」と採用したことにより広まったとされています。←みんな知ってた?
それ以前は「丸かぶり寿司」「節分の巻きずし」「幸運巻きずし」などと呼ばれており「恵方巻」と呼ばれていたという文献等は見つかっていません。
節分の日は暦の上で春を迎える立春の前日にあたり、一年の災いを払うための厄落としとして「豆撒き」が行事として行われています。大阪などでは同日に太巻きを「巻き寿司」「丸かぶり寿司」や「恵方巻」と呼び、それを食べます。
恵方巻は、太巻き(巻き寿司)を節分の夜にその年の恵方に向かって無言で、願い事を思い浮かべながら太巻きを丸かじり(丸かぶり)するのが習わしとされていて、「目を閉じて」食べるともされる一方、春が来るのに障害となる"金気"を「笑い」という"火気"で滅ぼす(火剋金)という趣旨で「笑いながら食べる」という人もおり、これは様々です。
説によると、太巻きには7種類の具材を使うとされ、その数は商売繁盛や無病息災を願って七福神に因んだもので、福を巻き込むと意味付けされてるそうです。別の解釈もあり、キュウリを青鬼、ニンジンや桜でんぶ(おぼろ)や生姜を赤鬼に見立てて「鬼を食べて」鬼退治するという説や、太巻きを鬼の金棒(逃げた鬼が忘れていった金棒)に見立てて、鬼退治と捉える説もあるようです。
大阪地方では、単に「巻き寿司」や「丸かぶり寿司」などと呼ばれ、別称として「恵方寿司」「招福巻」「幸運巻」「開運巻き寿司」「太巻き丸かぶり」などと表現されることあるようです。
恵方について
歳徳神(としとくじん、とんどさん)は、陰陽道で、その年の福徳を司る神です。年徳、歳神、正月さまなどとも言います。
ほとんどの暦では、最初の方のページに王妃のような姿の美しい姫神の歳徳神を記載しています。歳徳神の由来には諸説あり、『簠簋』では、牛頭天王の后・八将神の母の頗梨采女(はりさいじょ)であるとしていますが、これはでたらめであるとの批判もあります。また、牛頭天王が須佐之男尊と習合したことから、その妃の櫛稲田姫とも同一視されてます。
歳徳神の在する方位を恵方(えほう、吉方、兄方)、または明の方(あきのかた)と言い、その方角に向かって事を行えば、万事に吉とされ、本命星と恵方が同一になった場合は特に大吉となります。しかし、金神などの凶神が一緒にいる場合は凶方位になるのです。
かつては、初詣は自宅から見て恵方の方角の寺社に参る習慣がありました(恵方詣り)。
歳徳神の在する方位(すなわち恵方)は、その年の十干によって下記のように決まります。
甲・己の年:寅と卯の間(甲の方、東と東北東の間)
乙・庚の年:申と酉の間(庚の方、西と西南西の間)
丙・辛・戊・癸の年:巳と午の間(丙の方、南と南南東の間)
丁・壬の年:亥と子の間(壬の方、北と北北西の間)
参考までに